栗原様 追悼の辞
2011年10月16日他界されました
栗原さんは平成16年3月に入会され平成20年11月に昇段されましたが同年12月にはかつての交通事故の後遺症により退会されています。昇段前には川崎にお住まいのお父様を亡くされており、今となって思えばお父様ともに後遺症と戦う意味で会気道が存在していたのかとも思えます。
私は、平成19年10月に入会しその当初、土曜稽古の道場に行くと栗原さんがお一人で畳を掃き雑巾掛けをする姿を観るに付け、次第に早く道場に向かい二人で準備する様になりました。武道の歴史、流派の有り様などを教わりましたし稽古前の稽古相手をして頂いたりでわたくしにとっては類い稀な「良き先輩」でした。そのエッセンスが未熟だった当時の私にとって身になってない事が残念で申し訳なく思えます。
退会後、後遺症でも観てくれる整体院をご紹介していました。そんなやり取りの中、「負けるのは嫌いな性分なので復活してみせます!」とのメールを頂戴して安心していました。そのうち、栗原さんが熱き武道家として復活し「こんばんワ〜」と普段通りの風貌と声で、畳を拭く私の背後から呼びかけてくれる日が来る事を信じて疑う事は有りませんでした。今でも二枚の雑巾を使うのは、片方は栗原さんの代わりをしてるのかもしれませんね。
そんな栗原さんが2011/10/16 筋委縮性側索硬化症(通称 ALS)で他界されてしまいました。享年63歳でした。
栗原さんの遺志は十分に理解しているつもりですが、私にできる事と言えば栗原さんの言動の一部 ー私のため会のために尽力された行為・姿勢ー を継承していく事位かも知れません。ありがとう!そして、常にあなたの精神とともに!
ありがとう!そして、常にあなたの精神とともに!